春頃に来ていた親子は、2ヶ月ほどで親離れをし、今でもその仔猫はうちを時々訪れている。そして今、新たな仔猫2匹と、1歳ほどの雄猫の3匹が頻繁に訪れるように数週間前から始まった。母親猫が居ない、仔猫と1匹の集団。1匹が仔猫を見守るような動きを見せているけれど、母親猫と違って、自分から率先してご飯を食べるし、いつも一緒にいるとは限らない。
春頃に来ていた猫の親子は、必ず母親猫が毒味を行い、仔猫が食べた後に、その母親猫はようやくご飯になるし、仔猫が全部食べてしまうと、そのまま食べずに、仔猫を追いかけていく。こういった母親猫の愛情をまるで、今来る仔猫たちには感じられない。母親がいないので当然ではあるのだが。仔猫たちだけで生きていく大変さも見てとれる。
仔猫たちはいつまでも、人の目を盗んでご飯を食べているという感覚だろう。それは以前の親子猫は、欲しい時は、勝手口の前で待っているし、人に慣れているとは言い難いけれど、人を意識していたように感じられた。今、来ている仔猫たちはそれを感じることが今の所は無い。
いつまでも人との距離は同じで、恐らく信頼関係も出来ないかも知れない。母親が教えるということもないだろうからなと思う。
野良猫を増やすわけにもいかないけれど、放っておいては死んでしまう仔猫。人にはこれからも慣れないかも知れないし、それでも今の所は、毎日、ご飯を与えている。
不幸な猫を増やすわけにはいかないのに、とても複雑な心境になっている。